月城 星奈(つきしろ せいな)。17歳。友達関係が変な高校2年生。
「ねぇ、本当にこれでいいの?」
今は秘密基地で、親友の一華(いちか)とお話中。
「これでいいの。だから星奈は気にしないで。」
「でも、」
「星奈。大丈夫だから。」
一華は優しすぎる。
わたしは堂々と一華と仲良くしたいのに。
一華はそれを望まない。
一華と仲良くするとわたしがハブられるんじゃないかと心配しているらしい。
だがしかし、私はそれを望んではいない。
この事がわたしの悩みであったりする。
「そういえばさ、今思い出したんだけど」
小さいテーブルに広げてあるお菓子を食べながら、一華が口を開いた。
「ここって私たちが見つけた場所じゃなかったよね?」
そう言われ、ぐるりと周りを見渡した。