早、高校生活2日目。
長い針が12を指す瞬間インターホンが鳴った。
8時ちょうど、千咲が迎えに来る。
玄関に向かわずとも我が家のように入る。

「のあー!今日の朝、智くんのトーストやろ!?分けて!!うちにも!」

…そして、朝ごはんをたかりに来る。
あぁ、智くんというのは私の兄だ。

そんな千秋に一言兄は、
「元気やなぁちーちゃん笑あ、たまごのせる?」

これが日常である。
まぁ嫌いじゃない。

8時30分頃。
ようやく私たちは家を出る。

高校までは徒歩5分。
ゆっくりしていてもなんの問題もない。