大きくため息をついてルシルが言った。

『俺はやっぱり悪魔失格だ。半年後に魂を貰う約束をした女から、恋人になってくれ、と頼まれた。』


『はい。』


『俺は動揺して女を傷つけた。恋人になる、と言えなかった。』


『ルシル様は優しいお方ですね。』



『優しくなどないっ!』