『現魔王が俺に何の用だ、ケルベロス。』

『はい。ルイ様を探しております。あの方は欲望のまま魂を食らっている、とあなたのお父上から相談があり所在を探しております。』


『俺は知らん。』


『そうですか...。』


ケルベロスは暫く赤い瞳を伏せていたが、思い切ったように口を開いた。


『何かお悩みとお見受けしますが。』