『うまくいったようだな』

抱き合う二人を魔王が優しく見守っていた。


『マスター。』


『ケルベロスか。』


『良かったですね。また人間界に来ましょう。あの二人に会いに。』


『ああ。奴とは話しが合いそうだ.....しかしいつまで抱き合ってるつもりだ?今にくっっくんじゃないか?』


ケルベロスが小さく笑う。

『お忘れになったのですか?マスターと花梨様も正しくあのお二人の様でしたよ?』


とたんに魔王の顔が真っ赤になった。