『その方が気が紛れるんで...。』


『ん?』


『いや、何でもないです。お疲れ様でしたっ!』


『気つけてな!』


若い男は頭に巻いていたタオルを外す。


赤い髪に青い瞳。


ルシルがそこにいた。


他の人達に挨拶するとさっきまでの元気はなく、肩を落として歩く。