『真っ黒。すごい趣味。』
その時部屋の扉が開いた。
『おっ!起きたか。わりぃ、わりぃ。美味すぎて味見し過ぎたら、ねぇちゃんぶっ倒れたから俺の隠れ家に連れてきたぜ。』

マグカップ二つを持ち、一つを優に差出しながらルシルは言った。


『はぁ...。』

マグカップの中はホットミルクのようだ。

一口飲んでみる。