私の彼は新米悪魔

その時、携帯が着信を知らせた。


『優だ。』


携帯を耳に当てるルシルの声が鋭くなる。


ケルベロスも分かったのか立ち上がり耳をぴん と立てた。


『切れた....ケルベロスっ!優がっ!』


『状況は把握しております。優様の気を探りますので見つけ次第向かいましょう。』


ケルベロスは半眼になりじっと動かない。


三分....。


五分.....。


しびれを切らしたルシルが声を掛けようとした時。