私の彼は新米悪魔

『ケルベロスか。取り込み中だ。』


『ルイ様が解放されました。優様の魂は必要ありません。』


ケルベロスは前足の片方をルシルの膝に置くと言った。


『.....良かった。ありがとうケルベロス。』


『お礼はマスターにして下さい。詳しくは語りませんがあの方の昔のあだ名を久しぶりに思い出しました。』


『どんなあだ名?』


『暴れ皇子。』


ルシルは小さく笑った。


『一回しか会ってないけどなんか分かる。』