私の彼は新米悪魔

.....優がルシルに電話する10分前。


ルシルはいつもの公園で煙草を吸っていた。


落ち着かない。


(優は大丈夫だろうか?)


(でも、もしいい奴だったら居なくなる俺なんかよりそいつの方がいいんじゃ.....)


『落ち着かねぇ。』


がしがしと頭を掻く。


『ルシル様。』


自分を呼ぶ声がして横を向くと黒猫が前足を揃えて座っていた。