私の彼は新米悪魔

怖くて足ががくがくする。

『優さん、食事だけしてさよならはないでしょう?』


本庄が歪んだ笑みをこちらに向ける。


『俺を馬鹿にしやがって....』


一人でぶつぶつ呟いている。

(怖い...この人、変だ)


その時、信号が赤になり車が止まった。


(逃げなきゃ!)


車のドアを開けようとするけれど開かない。