私の彼は新米悪魔

『....ルシル...お願い.....いか...ないで。』


優が声を詰まらせた。


『俺は、優を泣かせてばかりだな。』


ルカは小さく嘆息した。


『今 このお嬢さんを置いてあなたは帰れますか?』


ルシルは首を振る。


『では 私は一旦 魔界へ帰ります。主人から貰った休暇も限りがありますから....お嬢さん、確認ですがあなたは半年後 ルシルに魂を渡せますか?』


優は頷いた。


『ルカ兄!』


『結構。では 私は行きます。』


そう言ってルカは闇に消えた。