私の彼は新米悪魔

ルシルの『好き』って言う言葉になんだか過敏に反応してしまう自分がいる。


好きな人と二人っきり......嬉しいけど いたたまれない。


(死んだら ルシルの事も忘れちゃうのかな?)


(忘れたくないな。)


目を閉じる。


あと 半年の命で恋するなんて、ちょっと可笑しい。

『優?』


『何?』


『キスしていい?』


ルシルが肘を下につけ私の体の方を向いた。


『いいよ。でもあんまり食べ過ぎないでね。』