私の彼は新米悪魔

『断ったよ。』

『どうして?』


ルシルが私を射るように見つめる。


(ルシルが好きだから。でも言ったらまたルシルを困らせる...)


黙っている私にルシルは言った。


『俺は魂さえ貰えれば優が誰の恋人になってもいいぜ』


私の心が悲鳴を上げる。
鼻の奥が痛い。


(そんな事、今さら言わなくても。)


精一杯笑顔を作る。




『知ってるよ。』


私はちゃんと笑えてる?



ルシル。