私の彼は新米悪魔

屋上に着くとルシルはポケットから煙草を出して火を着けた。


目を細める。きっと、煙草を吸う時のルシルの癖なんだろう。


制服を着て煙草を吸うルシルは凄く若いようでもあり、凄く年を重ねているようにも見える。


(忘れたくないな。)


本当にそう思う。



『ルシル。』


思いきって声を掛ける。


『ん?』


ルシルは柵に寄りかかり私の顔を見る。