僕の名前は、天視霊人。

天を視、霊を視るという意味で、おじいちゃんが名付けた。

父さんは霊的な事が嫌いなので、天視レイトと名乗っている。

 代々拝み屋の家系だったのだが、息子に拝み屋になってほしく、厳ししすがたために、父さんはおじいちゃんも霊的な事も毛嫌いし、医者になった。

 父さんの何をしてもいいが、拝み屋にだけにはなるなと、子供の頃から言われ続けたが、僕には興味もなく、かと言って父さんの後をついで医者になる頭もなくて、整体師になった。

手先は器用な方なので、手技を覚えるのは難しくはなかった。

 ある日、おじいちゃんの日記をみつける。

中味は、整体師になった僕へのアドバイス等だった。

 おじいちゃんが見付けた、光のツボ
それは霊を浄化させるツボだった。

僕は、霊穴 と呼んでいる。

 毛嫌いしている父さんの事も考えているのだろう。

当たり障りのない内容なので、僕には
わからない事ばかりだった。

 まぁ整体師に霊は関係ないだろうと
深く追求する事はなかった。