死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

ミヨさんが公園を出て10分が経過しようとしていた。


梓は自販機で買ってきたホットのお茶で両手を温めている。


そろそろ日が沈んできて、風が冷たくなってきた。


「いつまで待たせつもりだろうな」


さすがに不安になってきたようで、厚彦が呟く。


「まさか、怪しいから警察に連絡されてるとかじゃないよね?」


梓は最悪の事態を想像して青くなった。


「ちょっと、2人でなんて話をしてるの?」


玲子は厚彦の声は聞こえないが、なんとなく察したようで顔をしかめている。


「だって、どこへ行くのかも言わずに行っちゃったし」


「まぁ、待ちぼうけくらいされるかもしれないねぇ」


玲子は落ち着いた口調で言う。


「それじゃユキオさんが成仏できないじゃん」


「仕方ないでしょ。あたしたちが突然押し掛けたのが悪いんだから、また後日出直すか――」


玲子が途中で言葉を切り、公園の入口へ視線を向けた。


梓もそれにつられて視線を移動させる。