死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

梓と玲子とミヨさんの3人は公園のベンチに座っていた。


厚彦は梓の隣に立ち、真剣な表情で見守っている。


「信じてもらえないかもしれませんが、ユキオさんの魂はまだバスケ部にいます」


まずは友人から聞いた噂話から始めることにした。


バスケ部の部室から聞こえてくる泣き声。


それを調べるためにその場へ行ったこと。


厚彦の存在は話をややこしくするから、梓に霊感があることにして進める。


「そこであたしは、ユキオさんの魂に聞いたんです。どうしてここに残っているのか……」


そこから先は、梓が追体験したことを話した。


話しが進むにつれてミヨさんの肩が小刻みに震えだした。


やがて白いハンカチを取り出し、目頭に押し当てる。


「あなたの言うとおり、私はあの時、ユキオくんにお守りを渡したわ……」


「それを無くしてしまったことが、心残りになっているんだと思うんです」


梓はそう言うと一息ついた。


追体験の中で見た一番重要な部分は、お守りを無くしたことだったから間違いないと思う。