死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「そうなんですか……」


梓は落胆を隠せずに呟く。


「ちょっと待ってね、娘に連絡してみるから」


女性はそう言うと、そそくさと家の中に戻っていってしまった。


待つこと15分、女性は一枚のメモ用紙を手にして戻ってきた。


「ごめんなさいね。娘は今出かけているみたいで、家に電話しても出なかったの」


代わりにと、女性はミヨさんが今暮らしている住所をメモしてきてくれたのだ。


「い、いいんですか?」


玲子が思わず尋ねる。


突然家に押し掛けてきた女子生徒に、こんなことを教えてしまっていいのだろうかと不安になったのだ。


「あら、私こう見えても見る目はあるのよ? あなたたちは個人情報を悪用するような子じゃない。そう思ったのだけど?」


そう言われると悪いことなんてできなくなってしまう。


元々そのつもりはなかったにせよ、また背筋が伸びる思いだった。