死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

「あら、そうなの」


一瞬女性の顔が暗くなった。


「当時のこと、ご存じですか?」


玲子の言葉に女性は頷いた。


「えぇ。私の娘も北中高校の生徒でしたから。そうだ、私より、娘に話を聞いた方がいいんじゃないかしら?」


(ナイス!)


女性の考えに梓は心の中でガッツポーズを取る。


まさに、ミヨさんに話を聞きたかったのだから。


「娘さんはいらっしゃいますか?」


聞くと、女性は残念そうに左右に首を振った。


「残念だけど、もうこの家にはいないの。結婚して、出て行ったのよ」


その答えは十分予想できたものだった。


なにせバス事故は25年前のことなんだから。


ミヨさんは今40代を過ぎているはずだ。