「ちょっと、本当にこんな家に行くの?」
「仕方ないでしょ。行かなきゃ始まらないんだから」
梓と玲子が玄関先で立ち往生している間に、厚彦が勝手に玄関のチャイムを鳴らしていた。
家の中から「はーい」と声が聞こえてくる。
梓と玲子は知らず、背筋をピンッと伸ばして立っていた。
「はい、どなた?」
出てきたのは白髪の女性だった。
ミヨさんの母親かもしれない。
もう70代にさしかかっていてもおかしくないと思うが、そのたち振る舞いは若若しい。
「あ、あの! あたしたち北中高校の新聞部です!」
玲子の声が見事に裏返る。
が、それを笑う余裕も梓にはなかった。
「あら、新聞部の方がなにか用事?」
女性は優雅に首をかしげる。
心なしか、いい香りまで漂ってくる。
玲子が梓の背中をつついた。
「え、えっと。実はあたしたち25年前の事故について調べていまして……」
言い訳をしても情報は得られないので、ここは直に説明することにした。
「仕方ないでしょ。行かなきゃ始まらないんだから」
梓と玲子が玄関先で立ち往生している間に、厚彦が勝手に玄関のチャイムを鳴らしていた。
家の中から「はーい」と声が聞こえてくる。
梓と玲子は知らず、背筋をピンッと伸ばして立っていた。
「はい、どなた?」
出てきたのは白髪の女性だった。
ミヨさんの母親かもしれない。
もう70代にさしかかっていてもおかしくないと思うが、そのたち振る舞いは若若しい。
「あ、あの! あたしたち北中高校の新聞部です!」
玲子の声が見事に裏返る。
が、それを笑う余裕も梓にはなかった。
「あら、新聞部の方がなにか用事?」
女性は優雅に首をかしげる。
心なしか、いい香りまで漂ってくる。
玲子が梓の背中をつついた。
「え、えっと。実はあたしたち25年前の事故について調べていまして……」
言い訳をしても情報は得られないので、ここは直に説明することにした。



