死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

☆☆☆

バスの中では歌を歌ったり、持ってきたお菓子を交換したりと、楽しい時間が過ぎて行く。


ユキオさんはミヨちゃんから貰ったお守りを大切に胸ポケットにしまっていた。


しかし、そんな時間はあっという間に過ぎてしまう。


山道へさしかかったとき、雨が降り始めたのだ。


「せっかくの合宿なのに雨かよぉ」


誰かが残念そうにつぶやく。


「本当はグラウンドを使って体を動かしたかったけど、まぁ体育館があるから大丈夫だろう」


小池先生が合宿所のことを説明する。


最初はしとしとと降っていた雨はすぐに本降りになっていた。


雨の音がうるさくて、会話するのもやっとの状態だ。


窓に打ちつける雨粒のせいで、外の景色はほとんど見えない。


バスは慎重に走り続けた。


事故を起こさないよう、スピードはゆっくりだ。


ふと梓は事故のニュースを思い出していた。