死んだ彼が幽霊を成仏させてみせます!?

お下げ髪を2つにまとめて、スカートはひざ下。


短くて白いソックスに、白いスニーカーをはいている。


「ユキオくん!」


彼女は梓の前で立ち止まり、リンゴのように赤いほっぺを上気させた。


「ミヨちゃん。お見送りはいいって言ったのに」


自分の口から低い男性の声が漏れた。


これがユキオさんの声か……。


「でも、合宿中は会えないし」


ミヨちゃんと呼ばれた少女は照れ臭そうに言い、スカートのポケットから何かを取り出した。


「これ、昨日作ったの。怪我しないように、お守り!」


ミヨちゃんは両手で大切そうにお守りを持ち、ユキオさんへと差出した。


「わざわざ作ってくれたんだ? ありがとう」


ユキオさんが照れているのが、頬の熱を感じてわかった。


2人は両想いなのだ。


「じゃあ、行ってくる」


「うん。行ってらっしゃい!」


ミヨちゃんに手を振り、グラウンドの外に待機しているバスへ向かう。