[先輩の過去]



あの日から私は先輩達に会うと挨拶をしたり、話す事もできるようになった。
これはユミのお陰であり橋本先輩のお陰かな!



そんなある日、廊下を歩いてると橋本先輩に会った。


「綾ちゃん今帰り?」

「はいそうです。橋本先輩は部活ですか?」

「そうだよ〜っていっても部活まで時間あるからフラフラしてたんだけどね!綾ちゃんは部活入らなかったんだっけ?」


「そうなんですね!
部活とか何に入っていいかわからないし、家に帰って弟のご飯の準備があるので!」


私の両親は海外の出張ばかりで家にほとんどいない為、小学校5年生の弟とふたりで、いつも弟の面倒をみている。


「そっかそっか!ご両親海外なんだっけ?
偉いね綾ちゃんは!!」


「いえそんな事はないですよ。時々、ユミが手伝いに来てくれてるので助かってます。」


「由美香が???」

と驚いている橋本先輩。


「はい!由美香は私の弟、和馬って言うですけどいろいろ相手してくれてるみたいで助かっています。」


「アイツがね〜まぁ、いい奴だけどね。可愛いくて妹みたいだしね。面倒かけると思うげどよろしくね」


「はい!」



「そういえばさ、最近竜也とどう?
綾ちゃん好きなんでしょ???竜也の事」


「どうって挨拶したりするだけですよ。
鈴井先輩のことは好き…です…。」


「そうなの?せっかく連絡先交換したのに。
まぁ竜也の事だから連絡してこないでしょ?
アイツ、元カノでこりてるからな。」

「え…?元カノさんですか?」


「あーごめんね。綾ちゃん知らないもんね。
ホントごめん。今の忘れて!!」


橋本先輩が謝ってきた。
確かに鈴井先輩はカッコいいし、身長高い上に生徒会長なんてやってるから元カノはいると思う。
でもそんな事言われたら気になるよ…
私が不安そうにしていると、橋本先輩が
「忘れてなんて言われても気になるよね。」

「はい。元カノさんと何があったんですか?」


そう言うと橋本先輩がはなしてくれた。


「竜也はさ、中学2年のとき高橋咲(タカハシサキ)と付き合ってたんだ。わかる?」

「はい。わかります。咲先輩は女子バスケットボールの部長さんですよね?」

「そうそう。」


高橋咲先輩は細くて色白で目がぱっちりで綺麗なストレートの髪の毛で女子からも男子からも人気が高い。


「でね、竜也は咲に告白されて付き合うようになったんだ。最初は咲がスキスキって感じで竜也はどう思ってるのかわからなかったんだけど、咲が結構嫉妬深くて、他の女の子に優しくしないで!
とか何で私にだけ優しくしてくれないの?とか言うようになってきたから、竜也、他の女の子とは深く関わらないで咲だけに優しくするようになったんだ。」


「だから俺それを見た時、あぁ竜也も咲の事好きなんだって。思ったんだ。ごめんね綾ちゃんこんな事話して。」


「いぇ大丈夫です。しかも私が知りたくてお願いしているので。続けてください。」


「うんわかった。竜也と咲の交際も順調に見えてきたんだけど、あのふたりが付き合って半年経つくらいかな?咲が俺らの一個上の先輩、隆二先輩と浮気しててさ、竜也それを知った時ショックでさ咲にといただしたみたいなんだ。そしたら咲、ごめんなさい。しか言わなくて竜也も本当なんだと分かったときもう無理だと思って、別れようって言ったらしい。咲は最初嫌だって言ったらしいんだけど、竜也はもう信じられないっていったから咲もなくなく別れたらしい。」


「竜也は咲と別れてからずっと今まで彼女をつくらなかった。その一件いらい女子を信じられなくなったのかと思う。まぁ、生徒会長もやってるしそれどころじゃないんだろうけどね。でもね綾ちゃん、竜也に本気ならアイツに教えてやって。
人を信じる気持ち。またいい恋愛して欲しいんだ。」



「そんな事があったんですね。鈴井先輩。
でも私、鈴井先輩の事本気で好きなんです。
だから諦められないです。かといって彼女になれる保証なんて、1%ともないでしょうけど…。」


「大丈夫だよ。その気持ち竜也に伝えてみたらいいんじゃない?綾ちゃんならきっと大丈夫だよ!」


それから私たちは橋本先輩が部活動に行く時間になったのでさよならして分かれた。
鈴井先輩はその時どんな気持ちだったんだろうと思うと胸が痛んだ。
鈴井先輩…私じゃダメですか…?