大蔵さんに言われて
近くでタクシーを拾って乗った
あーぁ…
もっと大蔵さんと一緒に歩きたかったな
けど、仕方ないか
大蔵さん人混みダメって言ってたもんね
「ねぇ、メガネ取ってもいい?
マスクしてるからくもるんだよね」
タクシーの中で大蔵さんが言った
「じゃあ、マスク取ればいいですよ!」
「あ、そっか…」
たぶん
大蔵さんは
どっちを取ってもかっこいい
この距離
ドキドキするな
┣¨‡(๑ÖㅁÖ๑)┣¨‡
とりあえず
大蔵さんと私の間に荷物を置いて距離を取った
「織乃さん、狭くない?
荷物、意外と大きかったね
トランク入れてもらえばよかったね」
「大丈夫です」
これぐらいでも充分ドキドキします
「それ織乃さんも変装?」
「私は、違います
あの格好で大蔵さんと歩くの嫌だったから…」
「オレのために着替えてくれたんだ
ありがと」
「別に…」
別に大蔵さんのためじゃなくて
たぶん
私のため
「オレ結構好きだよ…そんな感じ」
ドキン…
私は聞こえなかったことにした
私に言ったんじゃないかもしれないし



