「桜、咲きそうだね」 べランダから外を見て紬が言った 「うん 花火は見えないけど 桜は見えるよ」 去年もここから桜を見た 紬の姿はフレームになかった 今年は一緒に花火行く? 約束したかったけど しなかった きっと紬は 夏もオレの隣にいてくれるって 信じてるから 紬の後ろから オレも外を見た 紬の髪の甘い匂いが香った 「大和…」 「ん?」 「春も一緒にいれてよかった」 「うん」 紬の笑顔が 桜の開花を早めるんじゃないかって思った 紬の笑顔 好き 紬が 好き