「いい匂い…」
カップラーメンにお湯を注いだら
キミが言った
3分たって…
「大和、まだ食べないの?」
「うん
オレ猫舌だから…」
キミが微笑んだ
きっとキミは知ってて聞いた
「いただきます
…
フー…フー…
…
うん…うん…おいしい!」
「でしょ!」
キミがじっとオレを見てた
「紬も食べる?」
「うん、食べたい!」
紬に割り箸ごと奪われた
紬が、オレの食べてる…
紬と一緒に
ラーメン屋に行った時のことを思い出した
今でも鮮明に思い出せるんだ
あの時の紬
あの時の気持ち
あの時の匂い
あの時の色
モノクロの世界にいたオレを
紬は連れ出してくれた
だから今もオレは
ここにいる



