アイスコーヒーのグラスの結露も乾いた時
気配を感じた
キミがオレの前に立ってた
「ごめんなさい
一度帰ったの、私
…
でも、思い出して戻って来た
…
電車乗ってたら花火の音が聞こえてね…」
「花火…?」
「誕生日だな…って…
…
去年も花火の音がして…
…
7月22日
誰かの誕生日だった…って…
…
思い出して、戻って来たの」
自分でも忘れてたぐらいのことを
キミは憶えててくれた
今日も
去年も
憶えててくれたんだ
「オレ、言ったっけ…?」
「んーん…
前に免許証見せてくれた時
その時に見て憶えてた
…
おめでとう…
誕生日、おめでとう」
「あぁ…ありがとう…
…
それだけのために
わざわざ戻って来てくれたの?」
「待ってるって言ってくれたから…」
「あ、別にオレの誕生日だから
待ってるって言ったわけじゃなくて…
…
自分でも忘れてたし…」
「自分の誕生日なのに…おかしい…」
キミが笑った



