目を閉じると

不器用に馴れないキスをする大和が浮かんだ



あの大和は

偽物だった?

演技だった?



着信に出れないクセに

心のどこかで

迎えに来てくれるんじゃないかなって



紬!って手を掴んで

連れ去ってくれるんじゃないかなって



待ってる私がいた



だって大和

待ってて…って

いつも言ってくれてたから



信じて…って

私の瞳を真っ直ぐ見て言ってくれたから



好きすぎる…って

下手なキスでも私に愛情をくれたから



私の知ってる大和が

本物だって

自分に言い聞かせて葛藤した



嘘とか本物とか偽物とか



全部が大和なのに…



大和の全部を好きになるって決めたのに…



こわかった