「大和…
ここで、降ろして…
もぉ駅近いし…
駅まで行くと混んでるから…」
大和が
人混みがダメな理由
やっと、わかった
「紬…
ごめん…」
「…なにが…?」
お互いに探るみたいに話してる
「オレのこと、嫌いになった?」
嫌いに…
大和のこと
もっと知って
もっと好きになりたいと思ってた
嫌いになんかならないと思ってた
嫌いじゃないよ
嫌いになる前に
好きになったらダメだったのかもしれない
「嫌いじゃ、ないよ…」
好きだよ
大好きだよ
「紬…黙ってて、ごめん」
「うん…
私も…ごめん…
大和は、なにも悪くないよ」
「なんで…
なんで、紬が謝るの?」
「だって…大和…
…
すごい人だった
…
それ、知らなくて…私…
大和のこと、好きになった」
「だから、オレも好きになった
紬のこと…」
「なんで…
…
だって、大和のこと、
好きな子いっぱい、いるじゃん!
…
私じゃなくても…」
私なんか選ばなくてもいいじゃん
さっきも
輝かっこいいよね♡って
後ろを通った女性が言ってた
知らなかったのは
私ぐらいじゃない?
大和は
それぐらいすごい人だった



