恋愛経験0のイケメン俳優と恋をした件。(事件)


スマホを開いたら大和が私の隣に座った


ソファーが揺れた



ドキ…ドキ…ドキ…



「えっと…コレがクラスの友達で…」



「へー…楽しそうじゃん!」



「この子は、ゆずちゃん
中学の時から一緒なの

それから、この子はカエデ
すごく大人っぽいんだよ
メイクが上手なの

で、このかわいい子はユキ
同じクラスに彼氏がいてね
すごく仲いんだ」



「みんな、青春てカンジでいいね」



「コレは体育祭の時の
青軍だったの」



「紬、走るの速い?」



「速いよ!リレー出たもん!」



「へー…意外…」



「意外?失礼!
中学の時は陸上部だった
たぶん大和より速い自信あるよ」



「残念
オレ小学校のマラソン大会
1位だったし…」



「そんなの小学校の時でしょ!
もぉ時効だよ」



「記録に時効とかないから!」



ふたりでムキになった


それから笑った



小学生の時って
なぜか足速い男の子モテるよね

大和、モテたんだろーな…



「あとは?」



「あ、あとは…
コレは、なんだろ…日常」



「隣にいるの紬の好きな男?」



「え!違うよ…
ただのクラスメイトだよ!」



「冗談…
紬の隣にいたから、ちょっとやきもち」



ドキン…



笑ってたらドキドキするの忘れてた



私の好きな人は

今隣にいる人だもん!



ドキドキ…



こんなに近いの忘れてた



ドキドキ…



「あ、コレ、修学旅行
沖縄行ったの!
海、キレイだった
すごいホテルに泊まって楽しかった」



あ、このマンションの方がすごいかも…



「いいな…
オレ、修学旅行行かなかったからさ」



「そーなの?」



「うん
学校の思い出とか
ほとんどないな…」



「プリとか撮らなかった?」



「プリ?」



「うん、プリクラ」



「撮ったことない」



「じゃあ、今度一緒に撮ろうよ!
大和と撮りたい!」



「うん」



あ…でも

大和、人混みムリだもんね


そーだった



「別にプリじゃなくても
スマホでいいから一緒に撮らない?
大和と撮りたい!」



「うん、いいよ」



大和が私に寄った



ドキン…



あ、今撮る?



慌ててポケットからスマホを取り出した



「じゃあ、撮るね!」



また近くなった



ドキドキ…



スマホを持った手を遠くに伸ばした



「ライトも入るかな…」



大和がライトを抱っこした‎´•ﻌ•`♡



ドキドキ…



もっと近くなった



「紬、もっと近寄らないと入らないよ」



え、もっと…?

コレ以上、ムリだよ!



「さっき友達とは
もっとくっついてたじゃん!」



あー、そっか…

友達と思えば…



「こんな、かな…」



ドキドキ…



「うん、うん、いいカンジ…」



ドキドキ…

ドキドキ…



「撮れた?」



「うん」



「ブレてるじゃん!」



だって

ドキドキするんだもん



「ツムツム下手くそ
ちょっと貸してみ!」



大和が私のスマホを持った



私が代わりにライトを抱っこした‎´•ﻌ•`♡



私の後ろから大和の手が伸びた



え、さっきより近いよ

更に近くなった



ドキドキ…



背中にぴったり大和の体温を感じる



ドキドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



「撮れた
あ、今度いいカンジ…」



「ホントだ」



「オレにも送っといて!」



ドキドキ…ドキドキ…



心臓止まりそうだった



やっぱり、ムリ…