その時、ホテルの外からサイレンが聞こえた。

もうだめだ・・・

怖い・・・怖い・・・怖い・・・



「赤名っ!?」
先輩の声が聞こえる。

「どうした?落ち着け。大丈夫だ。」
「・・・・怖い・・・こわい・・・・こわい・・」
「赤名、俺をみろ。」
パニックになっている私の肩をグイっとつかむ先輩。

「美羽っ!」
名前を呼ばれて、私は先輩をみる。