「座れるか?」
少し開いたスペースに、先輩は私のことをおろした。

「状況聞いてくる。」
そう言って先輩は私の頭をポンと撫でてからその場を離れた。

急に不安になる。

まだ鳴りやまない警報音。
ざわざわとしている人の声。

いやだ・・・

私は両手で耳を覆ってその場に蹲った。

いやだ・・・いやだ・・・思い出す・・・