あなたの左手、 私の右手。

久しぶりの感覚に私がマヒして勘違いしているだけだ。

久しぶりの感覚に心が錯覚を起こしているんだ。


私は自分の心に言い聞かせるように、ギュッと手を握り自分の心にストップをかける。




「おっ、あったあった、ここのラーメン気になっとったんや。」
先輩はそう言って私の方をちらりと見てからラーメン店を指さす。

「昔からの中華そばが有名らしい。行こか。」
「はいっ」
精一杯明るく返事をしながら、私は複雑な心を隠した。