あなたの左手、 私の右手。

「なんですか?」
沈黙にどきどきして私が思わず聞き返すと、先輩はにやりと笑って「ラーメン行くか」と提案してきた。

「行けますよ?」
「よっしゃ、本当はあきらめようとしてたラーメン、行こか」
「はいっ!」
嬉しそうな先輩に私もうれしくなる。


こんな気持ちになれるなんて思ってなかった。

仕事ができるようになってから、忘れそうになっていた感情を次々に思いだす。

「ここから歩いて近いんやけど、行ってみるか?」
「はい」
「よっしゃ。」
私と先輩は食事を終えると、レストランからラーメン店へ歩き始めた。