あなたの左手、 私の右手。

”すでにあるものはつまらん”それが先輩の口癖でもあった。

私たちは根本的な価値観が同じらしく話が盛り上がる。
その中で企画の話がどんどんと進むことが多い。

「赤名とペア組んでから、話してるとスピードに乗れるわ。」
先輩はそんなことを言ってから大きな口でホットサンドにかぶりつく。
「うれしいです。もっと役にたてるように頑張ります。」
私も負けじとサンドウィッチにかぶりつく。

「ついてるで」
そう言って私の口をナプキンで拭いてくれる先輩。
「すみませんっ」
照れる私をよそに、先輩は再びホットサンドにかぶりつく。
先輩は私のことを意識していないのだろう。

妹でもいるのだろうか。