あなたの左手、 私の右手。

最近先輩は私の行動や考えを読めるようになってきている。
「図星やん」
そう言いながら先輩は私に視線を合わせたまま、私の頭に手を置いた。

「ええか?無理はせんこと。体調悪くなったらすぐに言うこと。今日は特になんも約束は入っとらんからな。調節可能や。」
「ありがとうございます。」
「まずは元気出るように朝ごはんやな。二日酔いしてないか?」
「はいっ!お腹すきました。」
「そりゃよかった。」
一晩中眠れずに起きていた私はお腹はすいていた。

先輩は嬉しそうに歩き出す。

いつもよりも少しペースを落として、私の顔色がみられる距離で歩いてくれていることがくすぐったい。