あなたの左手、 私の右手。

「いいんだよ。たった2日間だろ?」
はじめての出張。本当は一週間になることもあるらしい。
でも先輩が出張初心者の私を気遣って、日程に無理のないように組んでくれたことは、なんとなくわかっていた。

「何かあったらすぐに連絡してね?」
「大丈夫だよ」
「本当に?あとは?必要なものはない?」
「大丈夫。」
何度もおばあちゃんを持ち物の確認をしながら、ショートステイ先の送迎車が迎えに来るのを待った。

いざ、送迎車が到着するとおばあちゃんは一気に不安そうな顔になる。

心が痛い。

それでも私はおばあちゃんを笑顔で送り出して、自分の支度をして家を出た。
ここからは仕事のモードに切り替えないとならない。