あなたの左手、 私の右手。

「ははっ。お前、だから背が伸びなかったんと違うか?」
笑う先輩。

先輩は職場から離れると関西弁になる。

「そうかもしれません・・・」
「俺は2リットルの牛乳一人で飲んでたけどなー。」
「だから大きいんですね」
「まぁな。」

話をしながらも、先輩は後ろから来た自転車から私をよけさせようと、私の手をひいて自分の方に引き寄せた。

「ありがとうございます」
「いいえ。あっ、赤名にプレゼント用意してん。」
「え?」
「思ったより、俺たちいいチームになれるんちゃうかなーと思ってな。今日も何回も俺のアイコンタクトちゃんと理解してくれたやろ。これから赤名には迷惑かけるしな。」
「私の方が先輩の迷惑になるのに・・・。」