あなたの左手、 私の右手。

「変な感じやな。俺の部屋に美羽がいる。」
「・・・」
「大好きやで。」
「・・・私も好きです。」
「敬語、そのうち使ったら罰ゲーム扱いにすんで。」
「やめてください。」
抱きしめあったままはなす私たち。

「それからその先輩っていう呼び方、そろそろやめへん?俺、修平って名前があんねんけど。」
「・・・ハードル高いです・・・」
「まっ、徐々にやな。」
「はい」

まだ私たちは始まったばかりだ。
でも、大きな悲しみを経験したばかりなのに、自然と私の心は穏やかだった。

先輩の大きな支えがあるからだ。
温かくて、大きくて、力強い先輩の支えが。