あなたの左手、 私の右手。

「ここが俺たちのデスク」
先輩の視線を追うとそこには大きなデスクがあった。

二人で横並びになり使うタイプの机は座る場所だけデスクがカーブしていてかなりおしゃれなつくりだ。
「真ん中の引き出しは俺たちの共有スペース。左右にある引き出しは個人のスペース。それから左右のスペースには鍵がついてるから、貴重品はそこに入れておくように。」
二人掛け用の机には私のスペースがある。
先輩の方は書類や本、文房具がごちゃごちゃと置かれている。
「なるべく赤名のスペースには侵入しないようにするけど、俺片付けだけは苦手だから、侵入するかもしれない。その時は俺の方にぎゅっと押し込んでくれていいから。」
「・・・はい・・・」
初めて”赤名”と名前を呼ばれて、少しうろたえる。

どうしてうろたえてんのよ。意識したらダメ!
そんなことを思っていると先輩がデスクから離れてまた歩き出した。

「こっち」
「はい!」
呼ばれて私が先輩の方へ向かうと大きなホワイトボードの前についた。