あなたの左手、 私の右手。

どんどんと華奢になってしまう彼女の体。
俺の支えが足りないせいだと悔しさとやるせなさで胸が締め付けられる。

「・・・このまま・・・」
「ん?」
彼女の消えそうな声に耳を傾ける。

「このまま・・・眠りたいかも・・・」
「いいよ。寝ちゃえ寝ちゃえ。」
わざと明るく言うと彼女は力なくふっと笑って、黙った。

少ししてから彼女の寝息がかすかに聞こえてくる。

彼女がうまく眠れていないことを知っている。
少しでもゆっくりと長く眠れるように俺は彼女を起こさないように細心の注意を払った。

今にも消えそうな彼女に不安になる。
そんな場合じゃない、俺がしっかりしなくてどうする。どんと構えなくてどうする。
自問しながら、自分の不甲斐なさに唇をかみしめる。