あなたの左手、 私の右手。

「まずは私、企画執行部で主任をしています、磯倉若葉(いそくらわかな)とペアを組むのは高階哲也(たかしなてつや)君。」
「・・・?」
自分の名前が呼ばれるかと思っていたのに、まさかの違う名前で思わず口があいてしまう。
「それから彼」
中性的な印象の男性社員を見る主任。
「舞川雷人(まいかわらいと)君と組むのが星野大翔(ほしのはると)君。彼はこの企画執行部一の接待上手で有名だから、星野君も頑張ってね。」

そこで私の運命は決まった。

まぁ、全く知らない人とペアを組むよりはまだいいか・・。
そんなことを考えながら残り一人となった黒谷君と呼ばれていた社員を見る。

「最後に赤名美羽さんと組むのはこの企画執行部の一番のストイックな彼、黒谷修平君。」
ストイックって・・・。

「よろしくお願いします。」
「よろしく」
先輩は私の方をちらりと見て、にやりと笑った。