あなたの左手、 私の右手。

この気持ちに名前を付けるとしたら確実に恋だ。

もう何年も感じていなかった胸の高鳴り。

またこうして誰かを好きになることができるなんて思っていなかった。


両親を失って、やりばのない怒りに自分を保つことができなくなって、苦しくて、誰かをこんなにも憎んでしまう自分が嫌いになって、見えていた景色のすべてが真っ黒に染まったかのように見えた時もあった。


なのに、今はこんなにもまぶしい。

見えるものすべてに色鮮やかな色彩を感じる。

空がまぶしくて、目を細めたくなる。