あなたの左手、 私の右手。

今、止まるわけにはいかない。

いつもは30分で済む支度に1時間もかけてしまったことに気づいた私は急いでおばあちゃんを起こしに寝室へ向かいはじめた。

キッチンから寝室に向かうだけでも、全身から汗が滝のように流れる。

視界がかすんで見える。

自分の体の状態がかなり悪化していることはわかる。

今にも倒れそうだということも分かる。


でもおばあちゃんの前では笑顔でいたい。
元気な私の姿を見せたいと思うのは、トラウマで精神的に追い詰められていた時に、いつも心配ばかりかけてしまった後悔が私の中には大きく残っているからだと自分で気づいていた。