あなたの左手、 私の右手。

「はい・・・」
私はひとまず家に戻ることにした。

歩きながら今までのおばあちゃんの姿が浮かんで、泣きそうになる。

両親を失った時、私のことを気丈にふるまって支えてくれたおばあちゃん。
就職が決まった時、自分の事のように喜んでくれたおばあちゃん。

どこにいるのか。
今、何をしているのか。

ケガしてないか。
事故にあっていないか。

そんなことを考えながら家に戻ると、そこに黒のセダン車がとまっていた。
運転席から降りて、車の横であたりをきょろきょろとしているのは、先輩だ。