あなたの左手、 私の右手。

疲れていたからじゃない。
夕べぐっすりと眠れたのはきっと、先輩の隣が安心するからだ。

朝日に照らされる先輩をみながらそんなことを考えていると先輩は勢いよくベッドから立ち上がった。

「腹減った!赤名も夕べ全然食べてへんやろ?朝飯行こう!」
「・・・はい!」

私もベッドから体を起こして、立ち上がる。

「じゃあ、支度してきます。」
「おうっ!」
自分の部屋に戻ろうとする私の方に、先輩は寝起き姿のまま近づく。

先輩の寝ぐせ頭は珍しい。
しかもいつもはコンタクトなのに、眼鏡をしている。

こんなラフな、いつもは見られない姿をみられたことに少しだけ得した気分になった。