あなたの左手、 私の右手。

「さて、俺も話したことやし、今まで以上に俺たちのチームの絆は深まったな!」
場の雰囲気を変えようと、先輩は明るく言って立ち上がった。

「なんか急に腹減ったな。何か食べようか!」
「・・・はいっ!」
全然お腹はすいてなかったけど、私は先輩の言葉に頷き立ち上がる。

「おっと・・・」
急に立ち上がった足に力が入らなくてバランスを崩しそうになると先輩がすぐに支えてくれた。

「すみません」
焦って体を離そうとすると先輩は、しっかりと私の肩を支えたまま、私をベッドに座らせてくれた。
「焦らんでええんやって。ゆっくり行こうや。」
その笑顔のまぶしさに、私は先輩に向かって進みだしている感情を、自覚した。

「少ししたら一緒に買いに行こう。」
「・・・はい」
焦らず、ゆっくり、ペースをあわせてくれている先輩の気遣いに感謝しながら、今までとは関係が変わったことを感じた。