私は彼とあくまでも友達になりたい

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私はまたもや無我夢中で走った。
けど、今度は行き先がはっきりしていた。

弥生くんのもとへ。

私はそれだけを考えてひたすら走った。裏庭まで。

途中、先生に、廊下を走るな!、と声をかけられた気がするけど、それも気にしてなんかいられない。

私はただ、彼に想いを伝えるためだけに走った。

まっててね、弥生くん。