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図書委員5回目。

ここまでくると、やっぱり仕事にも慣れてきた。
弥生くんの隣に座ることにはまだ慣れないけど…。
弥生くんは本を読んでいたけど、勇気を出して口を開いた。

「ねえ、弥生くん、文化祭、誰かとまわるの?」

「まだ決まってない」と言って欲しかった。
けど…

「あぁ、幼馴染が他校にいるんだけど、そいつとまわることになってる。」

と眠たそうに呟いた。

「そっか…。」

そりゃそうだよね。
千夏が知ってたくらいだもん。もう誘い終わってるよね。

「…けど、後夜祭は空いてるよ。」

これまた、眠たそうに、でも私の方を見て言った。

「後夜祭だけでも一緒に過ごさない?」

弥生君は私の耳に息がかかるくらいの距離でそう言う。
そんなの…

そんなの、ドキドキせずにはいられないじゃん…。

私に、うん、以外の選択肢は思いつかなかった。